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zoom RSS 自分一人のモノサシなんて小っちゃいのだ。

<<   作成日時 : 2011/11/14 14:25   >>

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友人Kさんのおかげでご縁が出来たLさんが、最近、職場(某公立小学校)の職員旅行で函館に行ってきた。Lさんが最も印象深かったのは、トラピスチヌ修道院だったそう。

正式名称は「厳律シトー会天使の聖母トラピスチヌ修道院」。シトー会は特に戒律が厳しいそうで、一度ここの修道女になると壁内のみの生活となり(選挙などごく一部の用事の時だけ外出が許される)、俗世から完全に隔離された世界で生きていくのだという。一生を神様に捧げた共同生活は、祈り・読書・農作業などの労働が中心で、会話は必要最低限に限られ、沈黙が義務付けられている。朝3時30分起床、夜7時45分就床。60〜70名ほどの修道女の方々が自給自足の生活を行っているとい
う。

Lさんは、「こんな世界もあるのか…。こういうことが幸せや安らぎにつながる人たちもいるのか…」と、目からウロコが落ちるような気持ちで見学させていただいたそうだけど(前庭部分だけ一般公開されている)、一緒に行った他のメンバーのほとんどは、「可哀想に…」と口々につぶやいていたとのこと。

自分の価値観だけで簡単に「可哀想」と言うなんて、すこぶる失礼なことだと私は思う。自分が理解できないのなら、「こういう世界もあるのね」「こういう人たちもいるのね」だけでとどめておけばいいのに、「可哀想」だなんて、いささか想像力が足りないんじゃないだろうか? 日々、多くの子どもたちと接して、子どもたちの価値観の形成に大きな影響を与える職業なのだから、もうちょっと多様性というものを意識して、掘り下げて物事を考えていただきたいと思うのだが…。

ちなみに後日、Lさんがその話をお母様にしたら、お母様は「もしもLがそういう生活をしたいと言い出したとしたら、母ちゃんはLを誇りに思うよ」と言っていたそうで、素敵な方だなと思った。

冒頭に書いたKさんはしばらく前に離婚をしたのだけど、家を出てから離婚が成立するまでの3年弱の間に、ものすごく色々な経験をし、たくさん考えた挙句、「自分は男の人と関わると人生が乱れる。そして自分も相手の男の人も不幸になる」という結論を得たのだそう。今は、毎日フルタイムで働いて子どもたちを養いながら、自分のライフワークとなるであろう宗教音楽の勉強を続けている。元夫の反対にあって音楽の勉強も聖書の勉強も中断してしまっていたのだけど、「自分が一番やりたいことはこれなのだ。これだけはどうしても譲れないのだ」…ということが分かったそうで、「どんなに貧乏をしても、どんなに遠回りになっても、今度こそ手放さずに、細々とでもいいから一生勉強を続ける」と言い切るようになった。元夫がいつ機嫌をそこねて怒鳴り始めるのか顔色をうかがっていた頃の彼女とはまるで別人だ。強くなったし、サバサバとした考え方になって魅力が増したと思う。

そんな彼女に、「まだまだ恋愛できるし、まだ十分再婚出来る年齢でしょ」と世話を焼く人や、「親の都合で片親にしてしまうなんて子どもが可哀想」「子どもが独立した後、一人は寂しいわよ」などと意見する人もいる。その人たちなりに良かれと思って言ってくるのだろうけど、それも、「修道女は可哀想」という人たちと同じで、自分の価値観しか見えていない、視野の狭い言動だと思う。結婚していた頃、Kさんがどんなふうに暮らしていて、どんなことに苦しんでいたのか、離婚が成立した今、Kさんと子どもたちがどれくらい心身ともに健康になって、幸せそうに変化したのか、知りもしないのだ、そういう人たちは。両親が揃っていないと不便なことや不自由なことは確かにいくつかあると思う。でもそれは、不幸とは違うんじゃないかな。

大人になったら当たり前のように結婚して、結婚したら相手がDV男だろうがモラハラ夫だろうが何が何でも一生添い遂げて、“子どもたちのために”と我慢して(実は自分が経済的に不安があるから…っていうのが第一理由かもしれないのに)、肝心のその子どもたちに、怒鳴り合う父親や母親の姿ばかりを見せて、挙句の果てに子どもたちがストレスで心や体の健康を害したとしても、母子家庭になるよりはマシだと言うのだろうか?「新しいお父さんなんかいらない、お母さんと自分(たち)だけで十分楽しいよ、別に寂しくなんかないよ」…という子どもたち全員が“お母さんに心配をかけさせないように無理をしている”とでも思っているのだろうか?

自分のモノサシだけで「可哀想」とか「無理してるんじゃない?」なんて軽々しくモノを言っちゃいけないのだと思う。大人は、“そういう人とは距離をおく”という選択肢があるけれど、子どもは必ずしもそうではない。子どもたちと接する職業の方々は、そういうことを意識していていただきたいと思う。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
結婚も出産も経験がないアタシは、盆暮れや冠婚葬祭で親戚のおばちゃん達と顔を合わせるのが本当〜〜に鬱陶しい。まともな人間ってのはすべからく結婚・出産しするものです!みたいな思い込みを引っさげて、「あんたも本気でなんとかしなきゃダメよ」だの「将来淋しくてたまらなくなるわよ」だの言ってくるんだよね。独身でいることで、誰かに迷惑かけたか? え? と反撃したくなるんだよ。

従兄弟のガキどもは「もう一生結婚できないんでしょ〜?」ってネタを鬼の首をとったかのように繰り返すし、それを叱る従兄弟の嫁は変に気を使って申し訳なさそうな顔をするし(本当に申し訳ないと思うならもっとちゃんとバカ息子を躾けろよな)、従兄弟のバカは「お前、こんな子どもに言われるようじゃ情けないだろう」って、情けないのは平凡小市民のステレオタイプしか知らないあんただよ、みたいなね。

人並みに頑張って暮らしてるのに、なんで半端ものみたいに言われなきゃならないんだろう?

既婚者に、赤ん坊はまだか攻撃する人々ってのも大嫌い。
つーじい
2011/11/14 15:53
つーじい

“恋愛してないと淋しい”“独身だと淋しい”っていう世の中の思い込み、すごく強いよね。自分が“つがい”になるのは勝手だけど、他人までつがいになることを強要するこたぁないじゃんね。ノアの箱舟じゃないんだからさー。

でもって、“善意の隣人”は、つがいになってる人々には“子どもを早く作りなさい”攻撃や、“一人っ子じゃ可哀相”攻撃を仕掛けてくるの。私は子宮にダブルの病気を抱えているし、そのせいもあって貧血もひどくて、自然な妊娠なんてまず望めないと医師に言われていたわけで。だから、思いがけずずいずいがやってきたことがもう、奇跡みたいなものだったのに、「2人目作んないの?」とか「一人っ子じゃ可哀相だよ」とか言われたことがあるよ。「もうトシだし、うち、貧乏だし…」と作り笑いで誤魔化したけど、「本来は子どもが出来ない体なんだよ。しんどいホルモン剤治療なんかもやってみたんだよ。でも病気は治んなかったの。うっさいわ(怒)」と言いたかった。
さち
2011/11/14 20:23
こってりしたニックネームにしてみました。
「可愛そうに」って言葉、失礼極まりないですよね。
出産してから、子どもの事で何度この言葉を言われたことか・・・。ほっとけって感じです。
自分の価値観でしか周りを見ることの出来ない人たち、けっこういますよね。みんなそれぞれの幸せなんて違って当たり前なのに。ちなみにタイムリーな事にあたくし「良縁があるといいですね」と今日職場で言われました。良縁って男って事だよね〜?あたくし、独りが大好きなのにさ(笑)でも、マリア様の美しいお姿を見て、そんな事どうでもいいわ〜と思ってしまいました。
あんこぷりん
2011/11/14 20:53
あんこぷりんさん

甘っ。こってりした名前だねぇ…w

独りでいるのは淋しいこと、独身者はすべて結婚したがっている…と信じてる人々ってけっこういるよね。まるで、独りでいる時期は“仮の生活”“助走時期”で、パートナーが見つかってからが“人生本番”みたいなさ。で、すぐに誰かとくっつけようとするのよね。もしかして、トップブリーダーですか?みたいなー。
さち
2011/11/14 22:46
結婚して、子供がいても、意地の悪い人、愚かな人、色々です。結婚していなくても、子供を育てていなくても、心優しい人、賢い人はいます。人に迷惑をかけずに暮らしているのに、結婚していないというだけで、一人前じゃないような扱いをする人が多すぎますよね。

あと、1人でいるのを楽しんでいる人に対して、結婚していないから寂しい人と決めつけるのも余計なお世話だと思います。じゃあ、その人は、夫なり妻なりと仲良しで幸せに暮らしているのかというと、全然そうじゃなかったりして。
ももたろう
2011/11/16 08:27
ももたろうさん

家族のあり方も、幸せの形も様々なのに、“こうあるべき”に縛られている人は多いですね。自分が縛られているだけならまだしも、周囲にも“こうすべきよ”と押しつけてくる人はちょっと困ります。本人は善意なのかもしれないけれども。

さんざん話し合って、でもうまく着地点が見つからなくて、とりあえず今は話し合っても争いにしかならないから距離をおいて小休止…というような夫婦に対して、その過程をよく知らない人が“もっと話し合ったほうがいいよ”と言う…ってのを最近見かけました。そこに悪意がまったくないのは分かるけれども、でも、“アナタの家庭ほど呑気じゃないんだからほっといてあげなよ…”と思ってしまいました。

あと、ごく最近カチンときたのは、“1人っ子は可哀想”発言。ほっといてちょーだい。
さち
2011/11/22 11:42

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