日々是まぁまぁ好日 (再び)

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zoom RSS H先生ありがとうございました。

<<   作成日時 : 2012/03/13 14:42   >>

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「昔は不良少年と呼ばれていた」という人が、今、学校で先生をしていて、落ちこぼれがちな子どもたちの気持ちに寄り添った教育をしている…というような話題が、時々TVや雑誌で紹介される。

ずっと優等生だった先生よりも、「昔は勉強が出来なかった」という先生の方が、勉強が苦手な子がどこで躓くのかが分かっていて、教え方がうまい場合もある。

そんなふうに、「昔は出来が悪かったから…」って部分が、逆に、今、強みになっている先生方の話を、たまに聞く。だけど、体育の先生って、ほぼ100%、運動神経が良くて、スポーツ好きな人ばかりなんじゃないだろうか?

別に努力なんかしなくても、なんとなーく逆上りが出来て、たいして苦労しなくても跳び箱が跳べて、ちょっと練習したらすぐに一輪車に乗れちゃって…という人が、運動神経が悪い子の指導をするのって、実はすごく難しい事なんじゃないかなぁ…と思う。「どうやって体を動かしたらいいか分からない」という感覚だの、「跳び箱や鉄棒がものすごく怖い」というような気持ちだのを、あんまり良く分からないんじゃないだろうか? で、結局、多くの先生方が、「とにかくたくさん練習すること」とか、「怖がらないこと」「諦めないこと」なんて、根性論で励ますのみになってしまう。

さんざん繰り返し書いて来たように、ずいずいは運動が苦手だ。“ちょっと運動神経が悪い”なんてレベルではなく、「救ってあげたいけど、どこから救ったらいいのか分からない」というくらい悪い。クラス全員で大縄跳びをすれば、ずいずいのせいで記録がストップするし、いまだに逆上がりが出来ないし、跳び箱をすれば転がり落ちて背中を強打する。そういう失敗が怖くて、ますます心も体も萎縮してしまう。

そんなふうにトロいので、それが原因で、からかわれたりバカにされたりすることがある。学校のトイレでこっそり泣くことも多いようだし、涙をこぼしながら下校してきたことも。

今年、体育の授業でマット運動をした時は後転が出来なかったそうで、あるクラスメートに「後転も出来ないだなんて、いったい今まで何をして生きてきたんだろうねぇ?」なんて言われ、けっこう深く落ち込んでいたようだ。体調が悪くて欠席した翌日には、「体育が出来ないから、体育の授業がある日にずる休みして逃げてるんでしょ」なんてことまで言われて、今学期はちょっとばかり試練の多い毎日だったようだ。(「子ども同士のイザコザには介入せず、見守ったり励ましたりするのみ」を旨としている私も、今回ばかりは問題がやや深刻になりかけたので、担任の先生に相談しに行ったりもした。)

そんな子だから、体育の授業では、先生に「とにかくたくさん練習すること」とか「諦めないこと」とか、ハッパをかけられてるんだろうなぁ…とばかり思っていたのだけど、教科担任のH先生は違ったらしい。どうしてもうまく後転が出来なくて、煮詰まって泣きそうになっているずいずいに、「じゃあ、ちょっと休憩して、みんなが回るのを見ていてごらん。なにかコツが分かるかもしれないよ」と声をかけて一息つかせたり、マットを重ねてゆるい傾斜を作り、体に弾みをつけるのが苦手な子でも回転しやすいように工夫して練習させたりと、力量やペースに合わせて指導してくださったのだとか。

駅から小走りで帰ってきて、玄関で靴を脱ぎもしないうちから、「ママ、すごいニュースがあるの! 今日ね、なんと、後転が出来たんだよっ!」と、目をキラキラさせて嬉しそうに報告した日は、「苦手なことを頑張ったご褒美」として、焼肉に連れて行ってしまった。たかが後転とはいえ、我が家にとっては、そのくらいエポックメイキングな出来事だったのだ。焼肉をほおばりながら、「H先生のおかげだよね」と、親子で何度も言い合った。

「ものすごく苦手な事でも、ちょっとしたコツで、なんとかなるものなんだ…」という体験が出来たことで、少し気持ちが楽になったのか、「体育と聞くだけでおなかが痛くなる」というセリフをあまり口にしなくなった。親としては一安心。

先週、4年生最後の体育の授業があった日、ずいずいが「1年間ありがとうございました」と御礼を言いに行ったら、H先生は、「後転出来るようになって良かったなぁ」と声をかけてくださったのだそう。「たくさんのクラスを担当してるのに、私のこと、覚えててくれたんだねぇ」と喜んだり、「でも、5年生の体育はH先生じゃないんだって」と寂しがったり、今、ずいずいの気持ちは複雑らしい。

H先生、ありがとうございました。

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コメント(8件)

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見えていました…見えていましたよ、ほほほほほほほ。(美輪さん調)
だから早めにずいずいちゃんに、ご褒美を送っておきました。(前半ウソ)

P.S. H先生はヤヴァイ。男のマロンです。憧れです。(間違った方向性)
冬将軍
2012/03/13 23:57
体育の先生は、本当に、根性論しか言わない先生が多いですよね。「なんで出来ないのか分かんない」って顔をしてません? そういうの、大学で勉強しないのでしょうか? 出来ない子の気持ちを本当に理解してくれる先生は本当に貴重。大人にとっては、体育が苦手だってことは、たいしたことじゃないように感じますが、当事者である子供は本当に辛い思いをしてます。そこに、鈍感な教師が追い打ちをかけるような場面が本当に多いと思います。
ももたろう
2012/03/14 17:57
号泣・・・・  自分が出来る人ってなかなかそのレベルまで下がって寄り添う事が出来ないんだよね。
特に体育の先生なんて自分がスポーツできて好きでないとなっていない先生が多いので「やる気だ根性だ,努力が足りない」ですまされる事が多くてそんな先生には巡り会った事がない。 その傾斜をつけてやるとかもう・・・そこだけでダメ・・。こんな体育教師がいてよかった。
千代
2012/03/14 21:10
閣下@美輪さん風味

お茶請けパック、今日、無事に受け取りました。いつもいつもありがとうございます。プーさんのお菓子ケースは、以前いただいたもののサイズ違いですね。前回のケースはずいずいの宝箱になって、化石だの鉱石だのが入ってます。
さち
2012/03/14 22:27
ももたろうさん

>当事者である子供は本当に辛い思いをして

体育に限らず、なんでもそうですよね。大人にとっては「それくらいどーってことない」と思えるようなことでも、子供は胸が潰れるような思いをしていることがよくある。大人だって、かつては子どもだったのにね。
さち
2012/03/14 22:29
千代ちゃん

>「やる気だ根性だ,努力が足りない」ですまされる事が多くて

特に努力しなくてもセンスやノリで出来ちゃう子もいれば、「ここに、こんなふうに力を入れるといいんだよ」っていう理屈を説明してあげると出来るようになる子もいれば、とりあえず手も足も出なくて固まっちゃうって子もいる。出来ない理由は色々なのに、やる気だ根性だと心構えばかりを言い続けるだけじゃナンセンスだよね。
さち
2012/03/14 22:34
体育会系って一くくりしちゃうとそういう努力だ根性だって人、多いもんねぇ。

私もコモモも運動神経が良い方で旦那は人目で分かるほど運動神経が鈍い方でついついダディに目がいっちゃっうんです。手と足が一緒だったり(陸上の練習で)

でも運動の目的って楽しむことにあるんだと思うんですよね。

楽しむことを大事に、そしてストレス解消につながったり、肩こり解消につながったり。。。

そういうのが運動なんだって体育で教えてくれるような先生がいいですね。

H先生、GJ!
モモ
2012/03/15 22:58
モモちゃん

勉強でも運動でも、それが得意って子じゃなく、苦手意識やコンプレックスのある子にどうやって指導していくかってところに、指導者の力量や根気や、子どもたちへの愛情が現れるのでしょうね。

体育が大の苦手でも、諦めないで後転にチャレンジし続けることが出来たのは、先生のおかげだと思ってます。
さち
2012/03/19 22:41

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H先生ありがとうございました。 日々是まぁまぁ好日 (再び)/BIGLOBEウェブリブログ
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